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ラストシンデレラストーリー
ラストシンデレラストーリー
/ LAST CINDERELLA STORY · MOBAMAS
CAST(心の出番)
佐藤心
第3話
凛
さて、未央たちからバトンを受け取ったはいいけど……。
奈緒
なんて聞けばいいんだ? さりげなく話を振っても誤魔化されるよな?
加蓮
じゃあ、後をつけて盗み聞きとか♪と言っても、プロデューサーさんの居場所を知らなきゃ始まらないけど。
奈緒
プロデューサーさんなら、さっきトレーナーさんに話があるとか言ってたような……。
凛
ナイスだよ、奈緒。ってことは、レッスルームかな。……行ってみよう。
ルーキートレーナー
そんなお話が……もしそうなら、寂しくなりますね……。
トレーナー
私たち、プロデューサーさんとずっと一緒だと思っていましたから……。
マスタートレーナー
なに、永遠の別れが決まったというわけじゃない。地獄のレッスンが必要な時は、いつでも呼んでくれればいい。
ベテラントレーナー
プロデューサーの実力は、私たちがよく知っている。キミならどこでもやっていけるさ。
奈緒
何だよ、この話……。まるでプロデューサーさんがどっか行くみたいじゃんか……!
加蓮
おかしいね。私たち、プロデューサーさんのアイドルなのに、何も聞いてない……。
凛
……もう聞いた方が早いよ。今、プロデューサーに、直接さ。
凛
……ちひろさん?
ちひろ
凛ちゃんたちは、みんなを集めてくれますか?私から、少しお話をさせてください。
ちひろ
……事の発端は、事務所の引っ越しです。それに伴い、私たちの事務所は各部門の拡大を決定しました。
ちひろ
マネジメント人員や現場人員の採用強化とともに、大きな人事異動が行われることになったんです。
ちひろ
そこで、プロデューサーさんにスポットが当たりました。多くのアイドルプロデュース実績を残してきましたから。
ちひろ
事業のプロデュースでも活躍してみないか、と……。そして、上の人はこう言ったそうです。
ちひろ
「アイドルは皆、成長した。だからプロデューサーが誰であれ、きっと自分の足で歩いていけるだろう」と。
凛
じゃあ……プロデューサーが私たちのプロデューサーじゃなくなるってこと?
ちひろ
……あくまで、噂程度として聞いてください。正式な辞令が出たわけじゃありませんから。
ちひろ
全員出演の大きなLIVEも控えています。だから、プロデューサーさんもまだ返事をしていないそうです。
ちひろ
私も、みなさんのLIVEパフォーマンスに影響があってはと思って、今お話ししましたが……
ちひろ
プロデューサーさんは、きっと LIVEの後で、みなさんに お話しするつもりだったと 思いますよ。
礼子
話はわかったわ。私としては、大人の事情っていうのも理解しているつもりよ。
礼子
だから、今後のキャリアを考えた上でプロデューサーくんが決断したのなら......何も言うべきではないのよね。
志乃
それなら、次の大きなLIVEが、プロデューサーさんと一緒にする、最後のお仕事になるのかしら……。
美優
最後に、プロデューサーさんにどんな歌を……どんな言葉を贈ればいいんでしょう……?
留美
そうね。一般的な挨拶なら、「お世話になりました」「ありがとうございました」「これからも頑張って」……。
瞳子
でも、そんな言葉は言いたくないわね……私たちがあの人に届けたいのは、最後の感謝なんかじゃないもの……。
美優
けれど、プロデューサーさんを無理に引き留めることはしたくないですし……。
志乃
結局は、プロデューサーさんの決断を待つしかないのかしら……?
美優
時子さん……?
時子
私は、もし豚が勝手に主人からはめられた首輪を外そうとするのなら、それなりの躾が必要だと思っているのだけれど?
のあ
……あの人は、意志を貫く。ならば私たちも……自らの意志で、望みに手を伸ばせばいい。
凛
私たちの望み…… 私たちの意志、か……。
聖來
あはは、ハモっちゃったね。
櫂
やっぱさ、諦めちゃうと、もやもやした気持ちが、ずっと胸に引っかかるんだよね。
櫂
タイムがすべてじゃないってわかってるのに、泳ぐこと自体が大好きなのに、プールに入りづらい、みたいなさ。
聖來
プロデューサーさん相手に、そんなもやもやは抱きたくないよね!
桃華
わたくしたちの中でも、既に答えは決まっていますわ。紅茶を淹れる間に、決まっていますもの。
奈緒
はは、さすがだな。 桃華たち、こんな時に 紅茶を飲みながらなんて、 余裕あるよ。
雪乃
こんな時だからこそ、紅茶の香りで気持ちを落ち着かせ、自分の心に尋ねたのですわ。
雪乃
焦らず、至極冷静に、自らがなすべきことを定めましたの。
つかさ
偶然だな。 アタシも今、 即決したわ。 んでもって、 たぶん、 全員がアタシと 同じ答えだろ?
美優
そうですね……私たちは、本来なら、物分かりよくあるべき大人なのかもしれません。
瞳子
けれど、大人である前に、あの人のアイドルよ。ワガママかもしれないけど、受け取ってほしい想いがあるわ。
留美
ええ。たとえどれほど重くても……贈るのは、別れの挨拶ではなくて、愛の歌がいいわね。
凛
みんなの想いはひとつだね。次をプロデューサーとの最後にしないために……私たちは、最高のLIVEをするんだ。
凛
プロデューサーが、私たちを想ってくれるように。私たちを、プロデュースし続けたいって思うように。
巴
ええのう! 果たし状を叩きつけるっちゅうわけじゃ。首を洗って待っといてもらわんとな!
アヤ
10カウントの間、何もしないってのも性(しょう)に合わねぇし。ビッグマッチ、決めてやるよ!
レナ
勝率の高そうな賭けね。私は、スリルある方が好みだけど。
加蓮
じゃあ、乗らない?
レナ
まさか♪目の前に勝ちがあるのに、それを逃すほど弱い勝負師じゃないわ。
レナ
それに、プロデューサーさんといれば、スリルある楽しい賭けなんて、この先いくらでもできるでしょう?
志乃
楽しい……そうね。アイドルの楽しさを教えたのは、あの人。こんなところで置いていかれたら、酔いも冷めちゃう。
礼子
離れそうな心を、情熱的に引き留める。それもまた、楽しい大人の駆け引きよね♪
心
ま、崖っぷちを乗り越えるよりは勝算あるっしょ♪ はぁとたちをその気にさせた責任、とってもらおうじゃん☆
千秋
ふふっ、私たちが負けず嫌いなのは、あの人が一番よく知っているでしょうに。
愛結奈
そうそう♪じゃじゃ馬だって、手綱を握られたままじゃないの。自分を主張して、暴れる時もあるわ☆
千奈美
ここまでプロデュースされてさようならなんて、借りを作ったままになるもの。
千奈美
そしてこの借りは、トップにならなきゃ返せない。その前に終わるなんて、ありえないでしょう?
拓海
っつーかよ、プロデューサーが変わるってことは、新しいヤツが来ることか?そんなの、ごめんだろ。
拓海
アタシらのプロデューサーになれるのなんて、アイツしかいねえ!
加蓮
今さら、貴方以外が育てます? って、そんなの、ナシだよね。
沙理奈
あの人が、アタシたちの武器を唯一無二に育てたの。ステージの上で、思う存分、見せつけましょ☆
翠
心を射貫くのであればお任せを。狙った的は、正射必中といきましょう。
早苗
お姉さんも、ハートをBAN☆……ってね♪ 永久逮捕して、離してあげないんだから!
保奈美
じゃあ、私は歌かしら? 重厚で荘厳な歌声を 聴かせて、魅了して あげるわ。
礼
それなら、私はダンスで。あの人をリードする役になるのも、たまにはいいわね。
伊吹
フリースタイルで一緒に踊るのもありでしょ♪ 楽しい時間にしてみせるよ!
ヘレン
ダンサブルッ! その言葉を口にするなら、呼ぶべき者の名は……そう、ヘレンよ!
凛
決まりだね。それぞれの強みをさらに磨いて、今まで以上に最高のLIVEにしよう。
里奈
強みー……アタシの強みかー。あんまり考えたことないかも? んー、今考えっちょ☆
ほたる
私もです……えっと、諦めの悪さ……とかでしょうか……?
裕美
根性なら私もAるつもり。私なんかって気持ちもどこかに吹き飛ぶくらい、頑張ってきたよ。
泰葉
芸歴......は磨くものじゃないよね。でも、今までみんなで一歩ずつ進んできたこと、本当に誇りに思ってるから......。
心
ほれほれ千鶴ちゃん! 今が出番っしょ♪ アレ、やってみ?
千鶴
私がですか!? ……わかりました。 すー……はー……。
千鶴
私たちは、可愛い!!
ほたる
ち、千鶴ちゃん!?
千鶴
里奈さんもほたるちゃんも裕美ちゃんも泰葉ちゃんも。笑顔が可愛いです!可愛いアイドルです!
千鶴
それが、武器です!
千鶴
……じ、自信がないなら、何度でも言葉にすればいい。そうすれば、本当になるから。
千鶴
って、仕事前によく心さんやスタッフさんが教えてくれたので……ハッッ、私、何かおかしかった……!?
里奈
ううん。いいじゃん、それ! ちづるんだけじゃなくて、みんなでやるしかないっしょ!
つかさ
これからのレッスンは死ぬ気でやんなきゃな。自信はつけといてなんぼだろ。
奈緒
なら、全員で円陣組んでやろうぜ! めちゃくちゃでかい円陣だけどさ♪
加蓮
肩を組んで……それじゃ、言い出した奈緒からどうぞ♪
奈緒
わ、わかったよ……。 あたしたちは、可愛い!
凛
私たちは、かっこいい!
加蓮
情熱なら、誰にも負けない!
全員
私たちはアイドル! 私たちは、 シンデレラガールズ!!
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